クナド
nipponia謹製。
写植黎明期の名作にインスパイアされた
新しい仮名フォント。
NPGクナドを購入 >story
はじめに言葉ありき……地球が生まれて46億年、写真植字機が生まれて80年、めざましい進歩を遂げた日本の書体デザイン。森澤信夫(1901 – 2000/モリサワ創業者)とともに写植機を発明した英雄、石井茂吉(1887 – 1963/写研創業者で書体デザイナー)ははじめにゴシック体と楷書体を開発。石井氏の書体は筆の柔らかな息づかいが感じられるヒューマニスト書体として、それまでの金属活字とは一線を画すデザインによってマスターピースとなりました。デジタル書体の隆盛をむかえた今日に至ってもなお、石井氏の文字は日本語書体デザインの規範のひとつです。2018年、山田和寛(1985 – /nipponia主宰)は石井氏のデザインした初期のゴシック体をベースに、ネオクラシック系の書体を新造しました。写植機の発明とともに時代の分かれ目となった書体にあやかり、道の分岐点を守る神の名を拝借し「クナド」と名付けられました。1950年代までのゴシック体に取り入れられたさまざまな工夫をロマンとOpenType機能を用いて実装しています。
stylistic set
Stylistic Setを使うと、ひらがなの「し・じ」「と・ど」「を」が変わります。
ss01: OldSchoolはもっとも古いタイプの字形です。ss02: Popularlyは広く普及していた時期の字形です。
アイロンをかけないと、
もどらない
ss01: Old School
ss02: Popularly
Default
proportional metrics
プロポーショナル組みができます。この機能はカーニングとセットで使う必要がありますが、ブラウザによってはレンダリングに不具合が生じます。けっしてフォントデータの問題ではございません……
Proportional Metrics
チャウダー
こんにゃく
トンカツ
おいしいな
contextual alternates
約物間隔が調整される機能を追加してWeb上での使い勝手が良いです。
Contextual Alternates
small capitals
スモールキャップを搭載しています。
Small Capitals
ijklmnopq
rstuvwxyz
0123456789
!?¥$
ABCDEFGH
IJKLMNOPQ
RSTUVWXYZ
case-sensitive forms
大文字用字形があります。
Case-Sensitive Forms
+81-(00)-000000
2018/08/31
16:18:32
alternate figures
数字のバリエーションが豊富です。
Lining Figures (Default)
Tabuler Forms
Old Style
Tabuler Old Style Forms
Numerators
Denominators
Fractions
Superscript
Subscript
Half Widths
Full Widths
56789
Alternate Annotation Forms 1
56789
Alternate Annotation Forms 2
56789
Alternate Annotation Forms 3
56789
weights
世界中の書体と組み合わせられるよう25種類のウェイトを準備しています。
glyphs
ひらがな・カタカナ・アルファベット・約物・記号類など全2508グリフ。漢字は収録されていないのでAdobe Illustrator、Adobe InDesignなどのアプリケーションで任意の漢字のフォントを組み合わせてご使用ください。WebフォントではCSSで別途漢字フォントと組み合わせて指定してください。
opentype features
NPGクナドで使用可能なOpenType機能の一覧です。
GSUB|グリフ置換機能
GPOS|グリフ位置変更機能
buy and use
デスクトップフォントは事前に下記の使用許諾契約書の内容をご確認の上ご購入ください。
便利な使い方
Adobe InDesign や Illustrator で合成フォントをつくる場合、〈特例文字〉にまとめて登録すると簡単です。下記のボタンをクリックするとNPGクナドで使用できる文字をクリップボードにコピーできるのでそのままInDesignに貼り付けられます。
Illustrator では特例文字にまとめてペーストできないため、特例文字に登録済みのデータを用意しました。この合成フォントをカスタムしてご利用ください(バージョンはCC。ご利用は自己責任にて)。
published by
nipponia
designed by
山田和寛